Realistic Virtuality: Ryusuke Ito

現実的な仮想性: 伊藤隆介/制作の周辺

岡崎京子さんの空間(3)

「ジオラマボーイ パノラマガール」の集合住宅で特徴的なのは、遠くに見える長い煙突です。

okazaki05

これは、どうみてもゴミ焼却場の煙突。
東京にはこれが結構あって、高井戸の杉並清掃工場などは、実験映画(日記映画)によく出てきます。カーブのある白い塔の形と、点滅するライトが、なかなか絵になるのです。学生時代、僕も西荻から毎日のように撮影しました。

焼却場の煙突が近く、80年代後半は建設中だった集合住宅が、この作品の(一方の)舞台ということになります。
調べてみると、練馬区の光が丘の集合住宅群がその条件に該当することがわかりました。1983年に入居開始です。

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伊藤隆介
映像作家/美術作家
ときどき評論執筆

Ryusuke Ito
Filmmaker/Artist
Part-time Critic
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Realistic Virtuality: Ryusuke Ito