Realistic Virtuality: Ryusuke Ito

現実的な仮想性: 伊藤隆介/制作の周辺

京都国際映画祭(2)

今回の展示のタイトルは「フロント・プロジェクション」。
「手前からの映像の投影」という意味で、またキューブリックが「2001年宇宙の旅」の猿のシーンや月面のシーンで多用した特殊効果の名称でもある。
GALLERY9.5はホテル1階のフロントの正面にあって、ダジャレですね。

「映画の発見」はバー(ラウンジ)に展示。ここにはDJブースもあって、よく音楽イベントが開かれているよう。ならば、こちらもレコードを回して(動く映像を投影して)みようと。
「猫と鼠のための習作」はダイニングの入口付近の空間に設置。この作品は、昔テレビでよく再放送をしていた「トムとジェリー」を題材にしていて、「豊かなアメリカ」を象徴するような食卓が登場する。それで、食事をとるスペース近くに置いてみた。

ホテルアンテルームさんでは、この作品をテーマにした朝食メニューを特別メニューにしてくださって感激した。
ローストチキンやチーズ、リンゴなどを素材としたサンドイッチで、食べられない作品よりも(はっきり言って)良かった。

アンテ10

アンテ12


アンテ11

アンテ09
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:02 | Edit

京都国際映画祭(1)

アンテ01

アンテ07

アンテ06

アンテ03

アンテ04

アンテ05

9〜10月は、第2回の「京都国際映画祭 」にも参加。
映画祭を牽引しているのは「京のよしもと」という会社、現場は「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」で、いわゆる「吉本興業」が中心になって行っている。英語タイトルは、なんと「Kyoto International Film and Art Festival」で、「アート部門」は現代美術のコレクターとして知られる、おかけんた氏(漫才コンビ「おかけんた・ゆうた」)がプロデューサー。僕は、十条の「ホテルアンテルーム京都」で個展をさせてもらった。

ホテルアンテルーム京都は旧専門学校をリノベーションした施設で、美術を楽しむことが大きなコンセプトになっている。目玉は、名和晃平さんのデザインによる「GALLERY9.5」という本格的なギャラリースペース。インテリアのデザインも凝っていて、客室にも京都の新進作家の作品が飾られている。(地域のプライマリーのギャラリーが協力しているようで、購入することもできる。)
僕は、「Realistic Virtuality」のシリーズから「恐竜の治世」、「Backdrops」、「ユニットバス」、「猫と鼠のための習作」、それと「映画の発見」を出品。


京都国際映画祭 「フロント・プロジェクション」
 会 期:2015年9月26日(土)〜10月18日 (日)
 会 場:ホテル アンテルーム 京都(京都)
 主 催:京都国際映画祭実行委員会
 ※詳細は、京都国際映画祭のサイトへ!
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:06 | Edit

書評:風立ちぬ 宮崎駿の妄想カムバック

風立ちぬ

北海道新聞夕刊(2015/10/17付)

※クリックすると拡大画像が見られます。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:38 | Edit

書評:奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール

狂わせガール

北海道新聞夕刊(2015/9/4付)

※クリックすると拡大画像が見られます。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:09 | Edit

広島〜台北(6)

「2015 粉樂町 / Very Fun Park(台北東區當代藝術展)」で印象的だったのは、女性スタッフの働きぶり。会長から、ディレクター、キュレーターからボランティアまで、女性だけで気持ちよく動かしていく。現場で見る男性は、工事にきた大工さん、アーティストくらい。たまにフラフラ歩いてる男の子がいると思ったらカメラを持った記録係。
ある日、ビデオの技術者の人を頼んだものの、誰も来ない。「困ったね〜」と若いボランティアの女性3人組に話しかけたら、彼女たちこそ技術者だった。「技術者=中年のオッサン」という先入観はあっという間に覆され、そのていねいな仕事ぶりに反省した。

80年代のセゾングループを思わせる、これまた驚くべき書店+セレクトショップ+ホテルの「誠品行旅(eslite hotel)」の階上で、オープニング・セレモニーが開催された。壇上に勢ぞろいしたキュレーター、オーガナイザーは全てうら若き女性たちで、圧巻だった。
日本の美術系大学でも、「男子学生が少ないね」とはよく話題になる。そもそも受験生が少ない上に、入試を突破できない。が、台湾の例にも見られるように、その理由は簡単だ。女子の方が優秀だからだ。


VFP09

VFP08

VFP11

VFP13

VFP14

VFP12

VFP10
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:02 | Edit

広島〜台北(5)

VFP18

VFP17

VFP19

VFP15

DSC06308


2015 粉樂町 Very Fun Park / 台北東區當代藝術展
 会 期:2015年7月25日(土)〜9月20日 (日)
 会 場:台北市各所(中華民国)
 主 催:富邦藝術基金會

伊藤は「時制の三形態」を、サイトスパシフィックな展示として出品。
展覧会の詳細は、2015 粉樂町のサイトで。

  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:02 | Edit

広島〜台北(4)

広島での搬入のあとは、台北へ。
台湾の富邦藝術基金會という銀行系の財団が行っている、台北中心部を使って行われる「2015 粉樂町 / Very Fun Park(台北東區當代藝術展)」というアートフェスティバルに出品。日本ではあまり知られていないが、今回が10年目という国際展。

僕が展示する会場は、大安舊邸(Daan Old Mansion)という建物、というか元建築物で、現在ホテルに改装中(といっても、壁しか残っていない)。周囲は、台湾のアーティスト・游文富さんの竹の作品が覆っていて、スペクタキュラー。ボランティアの女子学生諸君が制作の大詰め。

VFP02

VFP01

VFP04

x8dbc6.jpg" title="VFP05" target="_blank">VFP05


搬入日の展示会場(内部)はまだ工事中。
作業員のオニーサンたちがカラオケで絶叫歌唱しながら、石膏ボードを貼ったり、塗装したり。
日本の美術館ならありえないんだけど、極めてフランクな感じで、結局は間に合わせてしまうところが台湾流かな。

VFP06

VFP07
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:02 | Edit

東京での個展(1)

児玉画廊東京で、東京では初めての個展を開きました。
作品内容は、京都での個展の一部に「札幌国際芸術祭」の作品などを加えた内容となりました。




All Things Considered(個展)
 会 期:2015年8月22日(土)〜9月26日 (土)
 会 場:児玉画廊 | 東京(東京)

出品作品は以下の通りです。
 「絵画の主題(地獄絵)」
 「こんなことは無かった」
 「Fling Nobody」
 「Blackhole」
 「Dance Floor」
 「Big Fish eats Little Fish」(ビューイングルーム)

※個展の様子は、児玉画廊(アーカイブ)へどうぞ
 プレスリリース
 インスタレーションビュー(写真)
 インスタレーションビュー(ムービー)
 作品イメージビューア(写真)

  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:05 | Edit

書評:コミック版世界の伝記24 石ノ森章太郎

konokoma51

北海道新聞夕刊(2015/7/17付)

※クリックすると拡大画像が見られます。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:04 | Edit

広島〜台北(3)

DSC06419b

DSC06265

DSC06146b

DSC06186b

DSC06151b

  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:01 | Edit

広島〜台北(2)

DSC06084b

DSC06089b

DSC06082b

DSC06085b

被爆70周年記念事業でもある美術展「TODAY IS THE DAY:未来への提案」(7月26日〜9月27日)の搬入で、厳島神社で知られる廿日市市を訪問。
会場のアートギャラリーミヤウチにビックリ!2フロアの、広々とした展示空間を持つ芸術施設でした。こちらでは、ヴィト・アコンチ、ダレン・アーモンド、ジョーン・ジョナスリュック・タイマンス、アピチャッポン・ウィーラセタクン、奈良美智、小沢剛作品ほか、伊藤のインスタレーション「そんなことは無かった」を展示。
メイン会場に加え、近隣にある施設2カ所も会場化していてユニーク。まずは通称「グレーハウス」という旧モデルハウスで、ここではビル・ヴィオラとジャン=リュック・ヴィルムート、ローレンス・ウィーナーの作品を展示。もう一軒は「ピンクハウス」(笑)という目の覚めるような色彩の旧住宅で、こちらではピピロッティ・リスト、伊藤の作品「自由落下」が展示されることに。
ご近所的な距離感で、国際美術展を行っているような印象です。


DSC06078b

DSC06080b

DSC06077b

「ピンクハウス」の壁に残された、もとの住人による落書き。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:12 | Edit

広島〜台北(1)

DSC06036b

DSC06013b

DSC06072b

DSC06442b
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:02 | Edit

イメージフォーラム・フェスティバル2015(2)



「コーネリアスのための映写機 PARTII」、東京会場での様子。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:01 | Edit

イメージフォーラム・フェスティバル2015(1)

スケッチ(コーネリアス/ブログ)

「イメージフォーラム・フェスティバル2015」では、札幌宮の森美術館での個展で公開制作した「コーネリアスのための映写機 PARTII」の完全駆動版を出品。自転車を漕ぐことによって、35mmフィルムの映画を上映できる映写機である。
いまや廃品…というか産業廃棄物である映画フィルムを、核分裂だの核融合だのの外部からの電力を使うことなしに上映するシステムで、前作はコーヒーミルやサラダ・スピナーといった台所用品などの改造だったが、今回は自転車を利用。宮の森美術館での試作バージョンで積み残した問題を解決し、誰でも操作できるようにした。

自転車も映画と同じく19世紀の発明で、リュミエール兄弟の最初の映画「工場の出口」をはじめ、映画の歴史と共に様々な名シーンを作り出してきた。つまり、産業革命を発祥とする、映画というテクノロジーの戦友でもある。
本作品のタイトルは「PART2」ではなくて、コッポラやメル・ブルックスに敬意を表して「PARTII」。ちなみに「PART2」だと、宇崎竜童になってしまう。


イメージフォーラム・フェスティバル2015
 東京会場(パークタワーホール)   2014年4月28日(火)〜5月6日(水)
 京都会場(京都シネマ)       2014年5月16日(土)〜22日(金)
 福岡会場(福岡市総合図書館)    2014年6月3日(水)〜 7日(日)  
 名古屋会場(愛知芸術文化センター) 2014年6月24日(水)〜 28日(日)
  ※京都では、児玉画廊京都に特別展示。
   横浜会場(5/29〜31)では伊藤作品の展示はありません。
 ※詳細は、イメージフォーラム フェスティバル2015のサイトへ!
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 00:30 | Edit

書評:二兎物語

konokoma50

北海道新聞夕刊(2015/6/5付)

※クリックすると拡大画像が見られます。
  • Posted by cityeast
  • Comment(0)
  • TB(0)
  • 02:10 | Edit
伊藤隆介
映像作家/美術作家
ときどき評論執筆

Ryusuke Ito
Filmmaker/Artist
Part-time Critic
月別アーカイブ
記事検索
  • ライブドアブログ
Realistic Virtuality: Ryusuke Ito