遅ればせ、ようやく札幌芸術の森美術館の「スタジオジブリ・レイアウト展」を見ることが出来た。
入魂の会場設計だ。
展示作品では、一にも二にも「風の谷のナウシカ」(1984)の、故・金田伊巧さんと思われるレイアウトに圧倒される。(図録の図版40)
いや、レイアウトというより「画」だな。
静止した一枚画で、動画ですらないのに、線、パースの全てが動きを表現している。
ホンモノの「才能」というのはこういうもの…と、ただただ納得させられて、ほかのレイアウトはどうでも良くなってしまった。
現実的な仮想性: 伊藤隆介/制作の周辺