
おもて

うら
小学校に上がる年の春休みに、お隣の仕立て屋さんのおばさんに「東映まんがまつり」の「長靴をはいた猫」(1969)に連れて行ってもらった。そのとき、映画館でもらったのか。それとも、小学校で配布していたのか。
「長靴をはいた猫」では、魔王ルシファ の城でのアクションにいたく興奮したのだった。その「アイデア構成・原画」は宮崎駿で、「ギャグ監修」が中原弓彦(小林信彦)ということになっている。僕の人生のトーンが、この辺でほとんど決定しているのは、なんとも…。
4ヶ月後の「空飛ぶゆうれい船」(1969)も見たかったが、父親が連れて行ってくれたのはもっぱら「空軍大戦略」(1969)とか戦争映画ばかり。結局、小学校の巡回上映で見られたのだが、ゴーレム(宮崎駿が描いた巨大ロボット)のシーンがやたら怖かった。
浪人生の時に、沼袋(中野)のお寺の「夏休みこども映画会」に滝沢聖峰と出かけていって、再見したが面白かった。同時上映は、なぜかイジー・トルンカの「真夏の夜の夢」(1959)だった。
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