Realistic Virtuality: Ryusuke Ito

現実的な仮想性: 伊藤隆介/制作の周辺

カメラの掃除

cameracleaning

2時間ほど時間ができたので、映画カメラの掃除。

もう四半世紀前(!)に、初めて買った16mmカメラのボレックス。シカゴのカメラの蚤の市みたいなところで、なんと100ドルだった。レンズもパーツもボロだったけど、嬉しかった。その後、何台も買ったけれど、これをいちばんよく使っている。
もっともこの数年、このカメラを自分でフィルムをまわすことは無くて、学生の実習で使っている。呆れるほど乱暴に扱ってくれて、Switerのレンズの露出リングのアームがポッキリ折られていて、やっぱり商売道具は貸すもんじゃないと反省。(それにしても、すごい怪力だ。)

レンズにクリーナーを一滴、ペーパーで回すように拭きながら、これは今は亡きアレン・ロス先生に習ったんだった…とか、いろいろなことを思い出す。
カメラを買ったらズームレンズが欲しくなり、初めてニューヨークに行った時に、ドイツ語訛りの修理業の老夫妻から買ったのだった。英語もできないのに、店々の店員、客に尋ねて、よくたどりついたものだ。コリアンタウン横にはスイス人が結構いたが、それももう無い。

久々に至福の時間だった。

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ヒヤリとした

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通勤路は、文字通り「ホワイトアウト」の連続。
片道だけで交通事故を3件は目撃する。
今朝も、前の車が数秒間見えなくなって、再び現れた時には玉突き事故で止まっていた。大型トラックを先頭に5台だった。

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謹賀新年/2014

イラストweb


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今年も白くなった

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2013年5〜6月の備忘録

5月、6月は様々な仕事に追われた。
まずは、「イメージフォーラム2013」。ここには新作インスタレーションと、映画作品を出品した。詳細は「超群島−ライト・オブ・サイレンス 」のカテゴリで、近日紹介したいと思う。

職場は、改組の文科省への申請があって、書類漬けの毎日だった。
それから諸々あって、現在、札幌芸術の森美術館で開催中の「ほっかいどう大マンガ展」の監修の仕事。
この段階の具体的な仕事は、図録の原稿書き。4000字のところを7000字も書いてしまい、それを5000字台に減らすのに1週間かかってしまった。(関係者の皆さま、すみません。)雑誌制作、流通の中心である東京からのマンガ史ではなく、マンガやアニメを通して、1970〜80年代に全国の若者の間で何か起きたのかについて(北海道という切り口から)記録を残そうとして四苦八苦。でも、まだまだ、全然書き足りない。

次に南聡さんの新しいCD「subtilitas」のジャケットの制作。
昨年リリースの「昼」がレコード・アカデミー賞を受賞したので、南さんもALMレコードさんも気合いが入っていて、プレッシャーが大きかった。発売は8月7日。

ともかく、色々終わって(スタートして)ようやく夏がきた。

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喜久一の90周年

ryuhei2013

実家の店が90周年ということで、身内によるお祝いの会があった。
僕の父は長男だったが家業を継がなかったので、料理人であった叔父が継ぐことになり、現在は従弟が経営している。
会の主催者で、最近引退した叔父の仮装は、今回は6回もお色直しがあって絶好調だった。ジャック・スパローなどという新ネタが加わっていて驚いた。

こういう血筋を見ていると、とてもじゃないが自分には「高尚なアート」方面は無理だと思えてくる。
というか、町場の感覚で何が悪い!と思えてくるのだ。

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近所のつらら

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Enola Gay

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スミソニアン別館には、様々な貴重な資料が収蔵、展示されている。その中でも、歴史上もっとも重要な資料が「エノラ・ゲイ」だろう。
この時期、これを肉眼で見ないわけにはいかない気がしており、訪れた。

映画、マンガ、アニメ、模型などで度々扱われ、繰り返し見たり読んだりしている機体だが、想像していたような醜悪なものでも不気味なものでもなかった。どちらかと言えば、ハーマンミラー社の椅子やキッチンエイド社のミキサーのような、アメリカらしい、美しい工業製品だった。
…と書くと、「不謹慎」、「想像力の欠如」と批判されそうだが、その工業製品の「目的」と、そのための「合理性」を追求した結果の「機能美」であることを思うと、人間や文明というものについてに慄然とする。
この輝く機体、無数の僚機に、街も人も焼き尽くす業火が照り返す道行きを想像すると、乗務員の気分もいかばかりだったかと思う。

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講義始め

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自分の背丈よりもはるかに高い雪の間をぬって、学生たちは通学してくる。
実習室もかなり冷えている。
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新春の通勤/職場

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どこのリゾート地か!と見えるけれど、通勤路。


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キャンパス内は移動も難しくなっていた。
自動ドアも故障中。
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仕事始め

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雪の岩見沢駅にて。
最後は人海戦術で、たくさんのパパさんが、ママさんダンプを押していた。
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西村さん

nishimura

新年に入って2分が過ぎたころ、ご近所で仲良くしていただいた西村基道さんが亡くなった。享年82歳。
西村さんは札幌市の光星地区で不動産業を営んでおられた方だ。この地区(JR札幌駅、創成川の東側)は「札幌元村(昔は札幌村)」と呼ばれる地域の一部で、「札幌」の地名のオリジンであると言われる。開拓使が作った「札幌」(現在の中心地域。以前は札幌新村。)に名前を盗られたと思っている古い住民もいる。現在は、まぁシャッター商店街となっているのだが。
西村さんはこの界隈で育ち、会社員をされ、退職後も地元で現在のお仕事をされた。自慢は、いっしょに暮らしている二世代三家族14人。生粋の「札幌っ子」だ。

僕が転居の必要があったときに、飛び込みでうかがってお知り合いになった。何から何まで親身に、たいへんお世話になった。
明るく、世話好きな方で、「画家というのは食えないんだろ? 相談に乗るよ!」というわけで、若手アーティストたちのために格安のアトリエ探しに奔走した。作家といっしょに、一軒一軒、近所の物件を訪ねたりした。
賃料が安く、ホームセンターまでも徒歩で数分、札幌駅や紀伊國屋書店、ヨドバシカメラやDO-夢へも10分程度なら、アーティストが住まないわけが無い。以後、この地区にはポツポツと若手クリエイターやアート関係者が移り住んできている。僕自身も岩佐ビル等への若手画家やアニメスタジオの入居などを薦めたりしたことはあるが、それはこの新しい「アーティストエリア」の南端という意識だ。もし「創成川イースト」地区がアートの街になったとしたら、それは西村さんの功績が大といえるだろう。

「西村さんが作った」とも呼べるスペース「atta」(武田浩志、大島慶太郎、樫見菜々子のアトリエ/ギャラリー)では、2008年のオープン以来、若手アーティストたちのパーティーが度々開かれている。
当時の札幌では、「札幌ビエンナーレ・プレ企画」という“市民運動”が(主にロートル文化人の中で)進行中だったのだが、それに対し二十代〜三十代の作家・アート関係者はやや懐疑的…というか、はっきり言えば日和見的な立ち位置だった。
というのも、“ロストチルドレン”とも呼ばれる彼らの世代が集い、朝まで語れる自由な「場」が、それまではあまり無かったのである。個々の生活や美意識を大切にする人たちだから、世代としての共通意識が形成され辛かった。それが、attaでのパーティーを通して意見交換(や、中年芸術関係者への質問や団交)がなされ、「支持」が打ち出され、そして「プレ企画」自体を動かす力になっていったのは、ちょっと感動的だった。
「札幌ビエンナーレ」は「札幌国際芸術祭」と名前を変え、2014年の実施が決まったという。パーティーに集っていた彼らは、今や北海道の文化シーンの牽引役になっていて、一人も欠かせない。
ほとんど誰も(おそらくご本人も)知らないが、そこにも西村基道さんの功績はあると思うのだ。
合掌。


※写真は、市営住宅光星団地のスナック「葵」(数ヶ月で廃業)で、カラオケを熱唱する西村さんと、歌詞画面を凝視するアーティストの武田浩志
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謹賀新年/2013

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釧路出張

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横浜から千歳経由で、釧路に出張。
同じ県内で、飛行機で移動するなんて北海道だけだろう。なんかアメリカにいた時を思い出した。行き(737)も帰り(SAAB)も機内はガラガラだった。片道6000円くらいにして、満席にすべきだ。
釧路駅前は閑散としていたが、夕空が美しかった。
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祖母の十三回忌

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16日は祖母の十三回忌だった。
実家は仕出し屋なので15日は業務が忙しい。法事は16日ということになっている。
親戚、遠縁などが集まり、賑やかな会だった。
45年ぶりくらいに会う親戚は、「使用前」「使用後」みたいで可笑しい。

商家なので何でもプラクティカルだ。「お経は(ありがたいと思える程度に)短く」とリクエストがあったので、お坊さんも読経を早く切り上げた。
会食の司会は叔父は、3回も仮装のお色直しをした。(写真参照。2・3枚目は前後リバーシブルの仮装。)
今回は十三回忌の節目なのでカラオケ大会は無かったが、ビンゴゲームがあった。僕は2等だったので、ポテトチップやカップ焼きそば、トンカツソース、クッキー、韓国海苔、お米券などを貰った。
いつものことだが、相当ヘンだ。

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伊藤隆介
映像作家/美術作家
ときどき評論執筆

Ryusuke Ito
Filmmaker/Artist
Part-time Critic
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