Realistic Virtuality: Ryusuke Ito

現実的な仮想性: 伊藤隆介/制作の周辺

ウルトラマン アート!(23)高松巡回

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

 会 期:2012年9月15日(土)〜10月28日(日)
 会 場:高松市美術館(高松市)
 主 催:高松市
 ※詳細は高松市美術館サイトへ!

2年に渡るウルトラマン展もとうとう最終会場!
伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。

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ウルトラマン アート!(22)埼玉巡回

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

 会 期:2012年7月7日(土)〜2012年9月2日(日)
 会 場:埼玉県近代美術館(さいたま市)
 主 催:埼玉県近代美術館
 ※詳細は埼玉県近代美術館サイトへ!

まだまだ、まだまだ続くウルトラマン展、関東に再上陸!
伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。


※クリックすると拡大画像が見られます。
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ウルトラマン アート!(21)茨城巡回

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

 会 期:2011年11月3日(木・祝日)〜2012年1月15日(日)
 会 場:茨城県近代美術館(水戸)
 主 催:茨城県近代美術館
 ※詳細は茨城県近代美術館サイトへ!

まだまだ、まだまだ続くウルトラマン展。
伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。今回はチラシ裏に作品写真も復活!


※クリックすると拡大画像が見られます。
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ウルトラマン アート!(20)福井巡回

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

会 期:2011年7月17日(土)〜8月21日(日)
会 場:福井市美術館(福井)
主 催:ウルトラマンアート展実行委員会
    (福井市美術館・福井新聞社・福井テレビ)
※詳細は特設サイトへ!

伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。昨年の夏から始まって、いよいよ4会場目!自分の作品ながら、もう記憶もおぼろげに…。
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ウルトラマン アート!(19)鹿児島巡回

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南日本新聞社創立130年・九州新幹線全線開業記念
ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

会 期:2011年3月30日(水)〜5月8日(日)
会 場:鹿児島市立美術館(鹿児島)
※詳細は特設サイトへ!

伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。


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ウルトラマン アート!(18)/巡回予定決定!

ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜

 開催日:2011年1月7日(金)〜2月13日(日)開催中!
 会 場:岩手県民会館(盛岡)

今後の巡回予定は、以下の通り。
 ・鹿児島市立美術館(鹿児島):2011年3月30日(水)〜5月8日(日)
 ・福井市美術館(福井):   2011年7月16日(土)〜8月21日(日)
 ・茨城県近代美術館(水戸): 2011年11月3日(祝)〜2012年1月15日(日)
 ・長崎県美術館(長崎):   2012年1月27日(金)〜3月31日(日)
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ウルトラマン アート!(17)

BS日テレのお正月番組「徹底検証!ぼくらのウルトラマン伝説」以降、このブログのアクセスは、Googleの検索「ウルトラマン 盛岡」ばかりなのだった。
それはともかく、今回の巡回展の予算は潤沢というわけではないので、僕は搬入には行けない。というわけで、鹿児島でのエクスカリバーごっこ(天の逆鉾)も夢のまた夢。

新年は2日から仕事。
自分がいなくても、各学芸員の方々がスムーズに作品設営が出来るよう、搬入マニュアルの作成に明け暮れた。

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世界的な常識では、作家が自分で設置しないなんてことは「インスタレーション作品の質」を考えたら問題外なんだろう。
でも、日本の美術館の「現場」というのは、いつ見ても、誰と話しても、本当に厳しい状況だ。その隙間をぬい、最大限の努力や工夫をして、どうにか良い展覧会を作ろうとしている地域の学芸員たちがいる。その人たちの一生懸命さを見ていると、いっしょに「展覧会を作る」という共感というか仲間意識が沸き上がってくる。
「プロ」としては甘いのかもしれないが、局地戦好きの僕にとってはそれもまた美術の面白いところなのだ。

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ウルトラマン アート!(16)盛岡巡回

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※クリックすると拡大画像が見られます。

ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜
会 期:2011年1月7日(金)〜2月13日(日)
会 場:岩手県民会館・展示室
主 催:岩手日報社、IBC岩手放送
※詳細はのIBC岩手放送の紹介サイトへ!

伊藤はビデオ・インスタレーション「Realistic Virtualty (Flying Giant)」を出品しています。

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ウルトラマン アート!(15)

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜


展覧会の巡回予定(決定した場所)は、以下の通り。
 ・岩手県民会館(盛岡):   2011年1月7日(金)〜2月13日(日) 
 ・鹿児島市立美術館(鹿児島):2011年3月30日(水)〜5月8日(日)
 ・茨城県近代美術館(水戸): 2011年11月3日(木)〜2012年1月15日(日)
 ※そのほかに2箇所での開催の予定です。

北海道立旭川美術館での展示もとうとう終了。
展示物の梱包、搬出がものすごく大変そうです。プロップで四角い(箱に収めやすい)展示物はないし、点数多いし。(特にガレージキット。)
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ウルトラマン アート!(13)

旭川美術館での展示も今週末でいったん終了。
作品撮影などで久々に旭川に行ったら、いろいろ驚いた。

初日から物販コーナーには関係書籍や玩具などが揃っていて、科特隊やウルトラ警備隊のピンバッジなどは売切御礼だったが、展覧会オリジナル・グッズはといえばクリアファイルくらいしかなかった。それが今回は、たいへんな種類のポストカードとか付箋紙とかノートとかいろいろ増えている。
2万人以上が来館しているヒット展覧会なので、主催者、関係者の皆さんが張り切ったのでしょう。(旭川市の人口は35万人だからスゴい!東京都に換算すると75万人の動員ということになる。)

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とても豪華な図録も完成。
貴重な西村祐次コレクションはもちろん、作品写真、撮影現場のスナップも多く収録。これが2000円というのは安すぎるんじゃないかなぁ。


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不肖・伊藤の作品も掲載されていて恐縮でした。
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ウルトラマン アート!(12)

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ウルトラマン・アート! 時代と創造 〜ウルトラマン&ウルトラセブン〜
開催日:2010年9月18日(土)〜11月28日(日)
会 場:北海道立旭川美術館

【新着】 展覧会の巡回予定は、以下の通り
 ・岩手県民会館(盛岡)
 ・鹿児島市立美術館(鹿児島)
 ・福井市美術館(福井)
 ・茨城県近代美術館(水戸)
 ・長崎県美術館(長崎)
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ウルトラマン アート!(11)

「表現」は多かれ少なかれ作者の人生の一部として誕生するが、作者とはまた別の命を生きる。
ウルトラマンのデザインや造形を担当した、彫刻家・成田亨さん、画家・高山良策さんらの資料を読むと、僕はいつも近藤竜男さんの著作の一部を思い出す。ちょっと長いが、引用してみる。

「生前のデュシャンやマン・レイ、リンドナーなどが所属していたコーディエル・アンド・エクストローム・ギャラリーは、荒川修作がしきりにトライしても受け入れようとはしなかったが、三木富雄の“耳”の作品には並々ならぬ関心を示していた。(中略)『“耳”の作品で個展を開こう』というコーディエルに対して、三木は、“耳”の次の新作によって作品発表をおこないたいと言ったという。すでに作品を試みていた彼にとって、ニューヨークでの花道は新作で挑戦したいという願いは当然であったろう。しかしコーディエル・アンド・エクストローム・ギャラリーにとっては、“耳”意外の作品による個展など、まったく興味のないことであったから、答えは『ノー』である。未来に向かって気負う作家と、現実の勘をもとにビジネスに賭けるディーラーとの食い違いは、想像以上の落差だったのだ。ようやく事の次第に気付いた彼は、個展を開くに十分な多量の“耳”の作品をニューヨークに送り出したが、もはやこの時点で、ギャラリーは三木の個展を開こうとはしなかった。
 (中略)ついにニューヨークで三木富雄の個展が開催されるということはなかった。彼はニューヨークの生活を通じて“耳”に引き戻され、この地を去るまで“耳”にこだわったが、このことは明らかに日本において誇り高かった彼の人生を狂わせたに違いない。」(「ニューヨーク現代美術 1960-1988」から)

「ウルトラ」シリーズも、スタッフ、キャストにとってはほんの数年間の出来事だ。それぞれの人生の「通過点」であって、メインの(継続的な)表現活動とは考えていなかった。
が、関係者たちは「その後」の人生と、あまりに成功してしまった「創造物」との距離の取り方に、いろいろな思いを持つことになったことだろう。

1979年、高山良策さん(62歳)は、怪獣を含めた映像美術の仕事から離れ、絵画制作に専念する。しかし3年後、肝臓癌のため死去。
その直前の、有名なエピソードがある。
「死去の半年前に、雑誌の依頼を受けて30cmサイズの怪獣のミニチュア7体(レッドキング、ガラモン、ペギラ、ラゴン、カネゴン、ケムール人、ギエロン星獣)を製作している。妻がその理由を聞くと『残るものは、同じだから』と答えたという。」 (Wikipediaより)


kondoutatsuo 近藤竜男著「ニューヨーク現代美術 1960-1988」
新潮社 1988年刊
ニューヨーク在住の美術作家・近藤竜男さんが「芸術新潮」などに執筆してきたアメリカ美術の「最新動向」をまとめたものに、エッセイを加えた著作。抽象表現主義からポップアートに移っていく美術業界の動揺や、80年代以降のアメリカ文化の変容と劣化の描写などが生々しい。近年「伝説」化が進んでいる在米日本人作家たちの、当時の活動や生活などの様子もリアルに記録されている。画学生にはぜひ読んでもらいたいドキュメントだ。
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ウルトラマン アート!(10)

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「ウルトラマン アート!」展で、個人的にもっとも印象深かったのは、西村祐次さんが保存されている高山良策さんの私物だ。
着ぐるみ作りをめぐる、手作りのさまざまな道具・工具や、石膏型など、作者の「手」の痕跡が濃厚だ。

その中に「1947.11.高山利子」と書かれた道具箱もあった。「利子」というのは高山夫人だと思うが、もともとは何の箱だったのだろう。夫人は病弱だったというから、入院時に日常品を入れた箱だったのかもしれない。
1947年、おそらく高山さんはまだ「池袋モンパルナス」の一員で、前年に「前衛美術会」を立ち上げたばかり。この夏よく読んだ水木しげるさん(高山さんより5歳若い)は武蔵美にどうにか籍を置いたものの、生活と格闘していた。舟越さん(高山さんより5歳年上)はシベリアに抑留された親友・佐藤忠良さん(同)を待っていただろう。
水木さんは自伝の中で、戦後しばらくはラバウルで九死に一生を得た「生」を、「付録の人生」のように思ったと書いている。「付録」なんだから、もう好きなことしかやりたくない、というわけだ。
高山さんも日華事変の際には徴兵され、2年間を大陸で過ごしている。戦地から生きて帰った人たちにとっては、なんにせよ「表現」を続けるというのは、「生」の証明のようなものだったろう。

3年もの抑留を終えて佐藤さんが帰国した日、舟越さんが用意した歓迎は、徹夜で彫刻をさせてあげることだったという。
その人たちと比べると、どうも自分たちの「生」や「表現」の位置エネルギーは、ずいぶん軽いものに思われてくる。ましてや、彼らの「生」と引き換えに、「生活」のために作られた怪獣たちの存在は、重く感じられる。


※上記写真は広報目的で内覧会で撮影したものです。会場内の展示物の撮影は不可です。展覧会の詳細な図録が、近日発売される予定です。
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ウルトラマン アート!(9)

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展覧会の様子が、YouTubeの円谷プロ公式チャンネル「ウルトラチャンネル」で紹介されています。
http://www.youtube.com/watch?v=MU7qsUM0K-w

僕の作品もちらっと写っています。

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ウルトラマン アート!(8)

学生の撮影初日なので、日曜日も出勤だった。待ち時間に資料整理をした。
1980〜1985年ころの「宇宙船」誌(朝日ソノラマ)に載っていた高山良策さんの「怪獣製作日記」という資料をスキャンニングしていく。
学生のころ熱中して読んだが、各号2〜4ページの連載はまとめて読むにも不自由だし、古雑誌はあまりに埃臭いのでPDFにした。

「ウルトラ怪獣」というと、デザインを手掛けた彫刻家の成田亨さんがクローズアップされるが、その造形(着ぐるみ)を担当したのが高山良策さんだ。
「池袋モンパルナス」出身の高山さんの「本職」は洋画家。縄文などの土俗的なディティールも取り込んだシュルレアリスム的なの画風で知られる。画は独学で、戦前から福沢一郎に師事したり、戦後は「前衛美術会」(現在の「齣展」)を結成している。
戦前は東宝映画の社員としてミニチュアなどを担当、後年は大映の「大魔神」(1966)や「ウルトラ」シリーズなど、怪獣の造形を主に行って生計を立てていた。高山さんが「ウルトラ」怪獣を制作し始めたのは48歳。今の僕と変わらない年齢だ。

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高山資料の整理と同時に、1986年ころの「こころの時代/わがこころの聖女像」という、舟越保武さん(舟越桂さんのお父さん)のNHKのインタビュー番組もHDにダビングした。デッキ操作の失敗続きで、1時間番組を3回も見た(聞いた)。
そういうわけで、眼は常に高山さんの日記や記録写真、耳は舟越さんの声を聞く状態になった。日曜の午後は、昭和の空気になった。

舟越さんは1912年岩手県生まれ、高山さんは1917年山梨県生まれ。舟越さんは東京美術学校(東京藝大)に入学するため上京、高山さんも絵を学ぶため14歳で上京し、工場で働いていたようだ。東京で芸術を模索した同時代人だ。
「長崎26殉教者記念像」や「原の城」といった信仰を主題とした作品、ハンセン氏病を扱った「病醜のダミアン」など、真面目な主題で知られる舟越さんだが、番組の中で「彫刻を50年も続けた理由」を問われ、「いくばくかの生活の糧を得らるのが希望だったから…」と答えていた。
もちろん、それだけが理由であるはずはないが、そこに込められている経済・労働としての美術観は、現在のアートマーケットと呼ばれる世界の話とはかなり違う気がした。

一方、経済活動である「怪獣」がヒットした高山さんは、日記によれば、1960年代の後半には絵画制作の時間を奪われる生活になったようだ。
日記にこんな記述がある。

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仕事場とは怪獣作りの工房、アトリエとは2階の絵画のアトリエを指すと思われる。「永久に」という部分に、作家としての高山さんの気持ちが伝わってくる。

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伊藤隆介
映像作家/美術作家
ときどき評論執筆

Ryusuke Ito
Filmmaker/Artist
Part-time Critic
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