Realistic Virtuality: Ryusuke Ito

超群島－ライト・オブ・サイレンス（8）：THE HOLE ③

2013年02月28日
超群島－ライト・オブ・サイレンス個展2011

クリックすると、拡大した画像が見られます。

超群島－ライト・オブ・サイレンス（7）：THE HOLE ②

2013年02月27日
超群島－ライト・オブ・サイレンス個展2011

クリックすると、拡大した画像が見られます。

超群島－ライト・オブ・サイレンス（6）：THE HOLE ①

2013年02月26日
超群島－ライト・オブ・サイレンス個展2011

2011年の11月に、CAI02（札幌）で個展を行った。個展タイトル、作品名共に「THE HOLE」というもの。
バーベキューをやっている白昼の家の庭に「穴」が開き、深く深く落ちてゆくという、ビデオ・インスタレーションを制作した。僕にしては大作だが、この時期は難しい仕事をすることでしか、状況にコミットできなかったのだと思う。
穴はトンネルのような、地層のようになっており、途中で押しつぶされた住宅や、パーキングロッド、原始人（？）の洞窟など、「文明の跡」を横切って行く。
穴はまたタイムトンネルや宇宙のワームホールのようでもあり、最後は地球の裏側とも月面とも見える、荒涼とした空間に出る。夜なのに恒星（太陽？）はギラギラと輝いている。雰囲気的にはH.G.ウェルズの「タイムマシン」とか、クラークの「幼年期の終わり」のような、人類がいなくなった超未来のイメージかな。

制作当初は、樹々が茂り、青空の見えるような、世間で言う「再生」を感じさせるスペースに出る予定だった。しかし、2011年末の気持ちとしては、口あたりのいい「嘘」のような気がしてやめた。
まぁいつか変わるかもしれないが。

2011年の個展については、過去の記事もご覧ください。

個展「The Hole」（５）会場の様子

2012年01月28日
展覧会・上映個展2011

YouTubeついでに、この間の個展（いつの話だ？）の紹介も中途だったので、会場の様子の映像をUPします。
（ここからYouTubeにとんで、大きめの映像を見ることをお勧めします。）

個展「The Hole」（４）DMについて

2011年11月15日
展覧会・上映個展2011

今回の個展では、DMの写真について「あれは作品（ミニチュア）の一部なのか」とご質問をよく受ける。

インスタレーションの作品は会場に設置してはじめて「完成」なので、DMはおろか、カタログ印刷の際にはまだ「実物写真」は存在しない。そのため、展覧会の開始後に（撮影を行って）カタログなどを販売・頒布する場合もよく見かける。
でも、それでは打合せやパブリシティのための材料がないので、ドローイングやイメージスケッチなどを利用することは多い。今回のDMも、制作のためのイメージスケッチ（完成イメージ図）を使用した。
「イメージスケッチ」ではあるけれど、今回はCGで制作したため、作品そのもののようにリアルではあるのだ。
以下、制作手順を紹介：

cai2011solo06

芝生を撮影。これは香港の露店で購入した人工芝（？）で、1つ25cm四方。土地が少ないので、ベランダとかに敷くのかもしれない。

cai2011solo07

それをカット＆ペーストで拡げていく。

作品の構成要素（ガーデンチェアや食器など）をデジカメで撮影。

cai2011solo08

撮影した素材を切り抜き、露出や色彩などを調整。スプーンの包装ビニールは再現が難しいので、結局撮影処理で対応した。

cai2011solo09

同様に撮影、加工した紙コップやフォークなどのエレメントを配置。構図を決めていく。

cai2011solo10

背景に、前出の人工芝を貼付ける。

影などのディティールをツールなどで描き込み、完成。
（DMのデザインは菊地和広さん）

ペンによるドローイングと、CGの違いは、後者の作業が圧倒的に早いこと。
しかし、時間があればドローイングの方がいい。
というのも、CGによるイメージスケッチは、実制作の際の問題予想や解決にはそれほど繫がらないからだ。考えながら描くドローイングと違って、CG制作はビジュアルを構築する「作業」になってしまうからだろう。
CGI（3DのCG）の作業ならいざ知らず、特に僕の場合はレイヤーをやりくりするコラージュ作業だ。マルチプレーンやBOOKを駆使したアニメーションを作っても、結局のところ、3次元的な空間とは別のものというのと同じなのだろう。

個展「The Hole」（３）トークとパーティー

2011年11月14日
展覧会・上映個展2011

12日（土）の夜は、会場のCAI02にてアーティストトークと、ウォームアップ・パーティーを行いました。あまりに多くの方に来ていただき驚きました。忙しいはずの方々が顔を出してくださって、ただただ恐縮です。ありがとうございました！
また、会場に入れなかった方、作品を見られなかった方、本当に申し訳ありませんでした。

cai2011solo05

アーティストトークは「こういうの苦手…」と言っていた坂東史樹さんの、華麗な司会（！）やコメントに、僕も高橋喜代志さんも唖然…。高橋さんからは、坂東さんと僕の作品について鋭い質問などがなされ、ふだん意識していなかった自分の創作観について再発見させられました。お二方には感謝です。

cai2011solo04

パーティーにも多くの方に残っていただき、ワイワイと楽しくすごしました。学生たちからのサプライズもあり、うれしかったです。写真はサプライズ料理、CAI名物・篠原泰子さん作のウルトラマンサラダと、学生作のダダちらしです。

個展「The Hole」（２）搬入終了

2011年11月05日
美術個展2011

CAI02企画展　伊藤隆介個展「The Hole」

　会　期：2011年11月5日（土）～11月26日（土）
　　　　　13:00～23:00（日曜祝日休館）
　会　場：CAI02
　　　　　札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2（地下鉄大通駅1番出口）
　主　催：CAI現代芸術研究所
　　　　　札幌ビエンナーレ・プレ連携企画

【アーティストトーク・ウォームアップパーティー】
　開催日：11月12日（土）19:30・会場にて
　トーク：坂東史樹さん（美術家）、高橋喜代史さん（美術家）、伊藤隆介

本日、新作ビデオ・インスタレーションをCAI02に搬入。
大型の模型作品なので、いったん組んだものをもういちど3分割して（泣）、車で2往復して輸送。あーでもないこーでもないと、思い出しながらもう一度組み立てる。
心配して、梅津（院生）、笠原、沼倉、林（4年生）の強力カルテットが助っ人に来てくれる。感謝。

作品は完成したものの、動力系の調子がもうひとつに。
仕事場と、会場の床面の水平の度合いが違うのが影響しているようだ。少し調整が必要かな。

深夜も制作中

2011年10月27日
作品制作個展2011

個展が近いので、制作中。
しかし、コレ、自分でも何を作っているのかわからない。